考古資料検索の利用にあたって

一乗谷朝倉氏遺跡の考古資料について

一乗谷朝倉氏遺跡では、昭和42年(1967)から発掘調査を行っており、戦国時代のくらしぶりをうかがわせる膨大な考古資料(発掘出土遺物)が出土しています。その数は170万点以上にのぼり、平成19年(2007)には、こうした考古資料のうち2,343点が国の重要文化財に指定されました。考古資料検索では、当館所蔵の考古資料と国指定重要文化財を公開します。

考古資料検索について

考古資料検索では、一乗谷朝倉氏遺跡で出土した考古資料のうち、以下の項目から特徴のある資料の情報を検索・閲覧することができます。

  1. 暮らし方
  2. 職人
  3. 材質
  4. 国指定重要文化財
  5. 出土地点
  6. その他(資料名、器種、種別、地区)

「暮らし方」(城下町の生活場面)と「職人」(城下町の職人の業種)の分類方法は、図録『越前朝倉氏・一乗谷 眠りからさめた戦国の城下町』(当館1998年刊行)と同『第6回企画展 一乗谷と職人』(当館1993年刊行)に準じています。
また、個々の考古資料については、資料名、材質、器種、種別、時代、地区、出土地点、国指定重要文化財、参考文献、所蔵先、解説文、画像の情報を閲覧することができます。
なお、検索・閲覧できる考古資料は、順次追加して公開する予定です。追加した情報は、当館ホームページのトピックスでお知らせします。

考古資料データ凡例

  • 「資料名」は、基本的に国指定重要文化財台帳に準じています。
  • 「材質」は、考古資料の材質を示し、土器・陶磁器、金属製品、木製品、石製品、骨・角製品、ガラス製品、紙・漆製品、その他に分類しています。
  • 「器種」は、考古資料の形状を示しています。
  • 「種別」は、3つに分けており、「種別1」は、主に国別の産地を表します(例:日本産、中国産など)。「種別2」は、主に日本国内の産地を表します(例:越前焼、瀬戸・美濃焼など)。「種別3」は、主に釉の種類を表します(例:鉄釉、青磁、白磁など)。
  • 「器種」と「種別」の名称は、基本的に当台帳および発掘調査報告書に準じています。
  • 「時代」は、考古資料が作られた時代を示しています。
  • 「地区」は、明治時代の地籍図に記載されている字名に相当します。また、字名については石造物検索システムのエリアマップで、字名とその範囲を確認することができます。
  • 「出土地点」は、発掘調査地点を示しています。
  • 「指定」は、文化財指定の有無を示しています。国指定重要文化財は当台帳では資料によっては複数の資料を一括した上で2,343点と数えていますが、当システムでは出土遺物1点単位で数えています。そのため、国指定重要文化財について、当台帳と当システムの合計数は一致していません。
  • 「参考文献」は、主に発掘調査報告書掲載の図版番号などを示しています。参考文献の書名・刊行年などの情報は、〔一乗谷朝倉氏遺跡関係図書一覧〕で閲覧することが可能です。なお、発掘調査報告書などの刊行物は、当館を含め福井県内外の公立図書館(一部)で閲覧することができます。
  • 「所蔵先」は、考古資料の所蔵先を示しています。
  • 「解説文」は、考古資料の詳細な説明を示しています。

その他

  • 画像は、実際の資料の色彩・質感などを忠実に伝えるものではありませんので、ご留意ください。
  • 情報を掲載するにあたっては、十分に検討・確認作業を行っていますが、その内容に関して、有用性その他いかなる保証もいたしかねます。 検索の利用により、万一何らかの損害・損失が発生したとしても、当館は一切の責任を負いません。