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40 復原町並 武家屋敷主殿(しゅでん)

屋敷の中心である「主殿」に当たる建物で、東西6間(約11.3m)、南北4間(約7.5m) の規模で、東南に小さな離れ座敷が付属しています。建物は、中央の柱通りで大きく二つに分けられ、南半分が畳を敷き詰めた表向きの部屋で、接客や主人の日常の生活などに用いられます。北半分は低い板の間や土間で、納戸(なんど)や台所として用いられます。表の部屋の中では、中央の10畳の広さの部屋が最も格式の高い部屋です。台所は井戸や流しの設けられた土間(どま)と大きな囲炉裏(いろり)の設けられた低い床を持つ部分が見られます。また、離れ座敷の東は、現在は塀が隣接していますが、これは県道との関係によるもので、本来、塀との間は約3m離れており、ここには庭園が検出されています。こうしたことから、この小さな離れ座敷は、茶座敷(ちゃざしき)などとして用いられたものと考えられます。このように整った建物では、部屋の外廻りの建具(たてぐ)形式としては、まだ雨戸はなくて、板戸(いたど)2本と障子1本がセットとなる形式が一般的でした。また、檜(ひのき)が主として用いられ、柱などは台鉋(だいがんな)、板は鎗鉋(やりがんな)で表面は加工したと考えられています。建物内には、出土遺物から考えられる生活の様子を、再現展示しています。表の部屋には、主人と客が将棋を指している場面を設定しました。また、復原はしていませんが、奥行きの浅い押板(おしいた)と呼ばれた床(とこ)が、設けられていたことも考えられます。台所には、様々な生活道具が置かれています。ここでは、家人が魚を鉄の箸で押さえてさばいています。