Photo

14 平面復原地区 数珠作り

ここは、平面復原地区の中で、数珠作りの作業場と推定されるところです。水晶の数珠玉(じゅずだま)のほか、その製作途中の未完成品、穴をあけるときに失敗した数珠玉、荒割(あらわり)の段階で剥離した破片、数珠玉を研磨する砥石(といし)などが多数発見されています。このあたりは、南北幹線道路跡の両側に接した間口の狭い短冊形の区画が密集していて、各種の店や工房などが軒を連ねていたことがわかっています。城戸の内でも、最も音や色、匂いに満ちた活気あふれる一画だったのではないでしょうか。数珠挽き(じゅずびき)のほかにも鋳物師(いもじ)、塗壁師(ぬりかべし)、檜物師(ひものし)の家や、越前焼の大甕(おおがめ)をいくつも並べた紺屋(こんや)や鍛冶、左官屋だったと考えられる場所も確認されています。出土品からは、多くの職人の存在と当時のものづくりの技術の高さがうかがえます。